30歳既婚男性会社員のゲイとの出会い

新婚生活といえば、誰でも幸せな毎日の始まりを予想するだろう。
しかし俺にとっては違った。最初からずっと灰色の結婚生活。
嫁に選んだ女は、婚約すると性格が変わり、毎日俺を罵るようになった。
マナーがなってない、敬語が使えない、挨拶ができない…etc。
毎日毎日罵倒され、自暴自棄になった俺はインターネットで「ゲイとの出会い掲示板」というものを探した。
俺は昔電車で男から痴漢されたことがあり、そういう趣味の人が一定数いるということを知っていた。
だからきっと、そういう人を募集すればこんな俺でも求めてもらえるんじゃないかと思った。
正直、誰でもよかった。俺を求めてくれるなら。

実際に探してみると、ゲイ専用の出会い掲示板は山ほどあった。
そしてほとんどが無料でしかも話が早かった。
どうやらタチ(攻める役割)とネコ(攻められる側)、そして両方できるリバという種類に分けられるらしい。
俺は早速「30/167/65の会社員です。興味はありますが男の人は初めてです。今日上野で18時から優しく開発してくれる人いませんか?」とドキドキしながら書き込んだ。
すると即「40歳会社員だけど君はお尻出来る子?」というメールが届いた。
俺の胸は高鳴った。
返信しようか悩んでる間もバンバンメールが届く。
あっという間に30通の未読がたまった。
俺は今まで感じたことのない胸の高鳴りと、股間の痛いほどの膨らみを感じた。

俺が参考にしたのは、ゲイ出会い【サクラや悪質業者ゼロ、本物ゲイに出会えるサイト】というサイトに掲載されていた方法だ。

その方法を試すと、男女間の出会い系とは違って、こんなにも膨大なメールが届き、しかも全員が俺を求めてくれる。
ゲイの誘い文句はとてもストレートで、嘘や飾りがない。出会いたい、というただそれだけの欲望が伝わってくる。
まずはメールで仲良くなってから…とか、食事に何度か行ってから…という面倒なステップを踏むことも、無駄にお金をかける必要もない。
待ってれば誰からでも誘われる。その「求められる」快感に俺はハマった。

膨大なメールの中から一人優しそうな人を選び、実際に会ってからはもうタガが外れたようにあらゆる人と寝まくった。
初めは緊張して勃たなかったり、痛いだけで気持ちよくなかったりしていたが、次第に慣れて自ら男を求めるようになった。
下着だけでも女装すると相手がより喜ぶことも知った。
ローションや道具は自分が用意するほうが危険が少ないことも学んだ。
ラブホテルでも場所に寄っては男同士でも入れることも経験した。
とにかく俺は手当たり次第に出会いまくった。
公園で、トイレで、個室ビデオ店で。
ゲイのハッテン場は俺が思っている以上に数多くあった。
どんな田舎でも、どんな町でも、場所や相手に困ることはなかった。
俺は結婚したことを心の底から後悔した。

これが、俺がゲイへの道を踏み出したきっかけであり、離婚へ踏み出した最初の一歩でもあったのだと、その時の俺にはもちろん気がついていなかった。

18歳独身男子大学生の高校一年生の時のゲイとの出会い

ここで一つ昔の話を。

『たかし君のこと、好きなんだけど…』

俺が人生で初めて告白されたのは、高校一年生のときだ。

男子校に入学した、俺。
その高校は、小学校からエスカレーター式の学校で、大学までついている。
私立大学の雄とまでいわれている、名門であり金持ちの子息ばかりが通う学校であり、偏差値も高いブランド校だ。

俺は中学まで公立でいたが、高校からこの男子校に入学した。
理由は、大学受験したくなかったから。受験しなくても、ここの付属大にいけるなんてラッキーだと思ったのだ。
親も、この高校に関しては、私立だろうがOKしてくれた。親にとっても、息子がここの生徒だということは一種のステイタスに
なるからだ。
そんなこんなでお互いの利害が合致し、入学するに至ったのだが…入ってびっくりするばかり。

ここ、ゲイをカミングアウトしている生徒が普通にいる。
いや、本当にゲイかどうかはわからない。

ただのノリでゲイだよーっていっている奴もいれば、本気の方もいるかもしれない。
本で読んだのだ。ある集団があるとすれば、その中で必ず一定の割合で同性愛者は存在する。
本人がそれを周りに公言するかどうかの違いだ、と。

男子校という環境は言いやすいのだろう。

ここまで話せば察しはつくと思う。

そう。俺に告白してくれた記念すべき第一号は、男だった。
しかも同じ水泳部の部員。同級生。クラスも一緒。そして、イケメン。

こいつはすごい。名前の前にイケメンがつく。イケメンK(仮名)。
そういうあだ名で呼ばれている。

男子校には陰キャラと陽キャラで分かれている。そういうヒエラルキーがあり、このイケメンはもちろん
陽キャラだ。

俺は戸惑った。でも美形に告白されて嬉しかったのも事実だ。
今まで誰とも付き合ったことはなかったけれど、この告白に対してOKの返事をだした。

彼は嬉しそうに微笑んで、それがまた綺麗だった。普通の並クラスの女子よりずっと、綺麗だった。

俺はゲイなのか、なんて環境のおかげで悩むこともなく軽いノリで付き合い、そして三ヶ月で別れて…

いままた同じ大学で同じゼミに所属している。

こういうのをなんて、いうんだっけ。

腐れ縁、なのか。